はじめて自主開催したダンスレッスン
自分の人生が180度変わるキッカケになった、
初めての自主開催ダンスレッスンをしたのがちょうど6年前。
まだ6年なのか、もう6年なのか。
いずれにせよ、新しい人生を歩み始めて6年になる。
言い訳だらけの人生
当時ぼくは会社員4年目で、ひと言で言うとそれまで「言い訳だらけの人生」だった。
学生のときも、社会人のときも、
「お金がないから」「頭がよくないから」「忙しいから」と何かと理由をつけて、本当にやりたいことから逃げてきた。
失敗が怖くて、「自分で何かをする」ということをひとつもしたことがなかった。そんな26年間。
飲み会ひとつ開いたことがなかったし、旅行を自分で計画することもなかった。
いつも誰かの誘いに後ろからついていくだけだった。
なぜなら、怖かったから。
怖くて逃げていた自分
学生時代にダンス教室でアルバイトをしていたのだが、
ぼくが社会人になった後も、そのときの生徒や保護者のかたから、「またダンスを教えてほしい」と言われていた。
教えたかった。
でもぼくは「忙しいから」と断っていた。
「忙しいから」というのは振り返ってみたらただの言い訳で、本心では「怖かった」のである。
アルバイトじゃなくてダンスを教えるなら、自分で人を集めないといけないし、場所も借りないといけない、お知らせしないといけない。
人が集まらなかったらどうしよう、つまらないって言われたらどうしよう、失敗したらどうしよう。
怖くてできなかった。
訪れた転機
でも社会人4年目のある日、転機が訪れた。
友人が誘ってくれた教育関係者の交流会に参加し(その会自体、誘われ続けて何年も経ってからようやく初めて参加した)、そのときについポロッと「ダンスを教えたいんですよね」と言ってしまったのだ。
そのときのまわりのポジティブな空気に影響されて、本当に、ついポロッと。
そしたら、いろんな人たちが背中を押してくれた。
「一度やってみたらいいじゃん!」
「やらない理由がないじゃん!」
そうして実施した初めての自主開催ダンスレッスンがちょうど6年前。
保護者のかた、子どもたち、いろんな人が協力してくれて、大成功のダンスレッスンになった。
20人弱のダンスレッスンを開催。
人によっては、小さなことかもしれない。
でもぼくにとっては、大きな大きな経験だった。
自分でやりたいことを実現した、初めての経験だった。
ダンスを教えるっていう自分が大好きなことをして、子どもたちも楽しんでくれて、保護者のかたたちも喜んでくれて、
「なんて幸せなんだろう…!!」
「生きるってこれじゃん…!!」
そう思った。
「自分の人生やりたいことやったらいいんだ!」
「やりたいことを先延ばしにするのをやめよう!」
そう思った。
やりたいことって、できるんだ、、、。
そうやって感動して家に帰ると、
自分の部屋の壁には、学生時代の頃に書いた自分の夢が貼ってあった。
「世界一周する」
世界一周って、一生のうちでいつかできたらいいと思ってたけど、これって今すぐできることなんだ。
もう迷いはなかった。
ぼくは会社を辞め、大好きなダンスを教えながら世界一周の旅に出ることにした…。
素直に一歩ずつていねいに。
長々と書いたが、そんなことがあり、
ぼくの人生は、大きく大きく変わっていった。
その後2年間かけて1万5千人以上の子どもたちにダンスを教えながら世界中をまわり、
その後日本とアフリカを始め、国を超えて子どもたちを「ダンス×インターネット中継」でつなぐ活動を始め、
平塚で「世界とつながるダンス教室」を始めた。
今は、子どもたちの可能性と世界が大きく広がる「世界とつながるサマースクール」もついに実現して、
今後、子ども大人関わらず誰もが認め合い学びあえる「世界とつながる地域の居場所」をつくりたいと思っている。
すべては、6年前のこのダンスレッスンがキッカケになっている。
あのとき、「やりたいならやったらいいじゃん」と背中を押してくれた人たち、
協力してくれた保護者のかたたちや友人のかたたちのおかげで今がある。
ぼくはいまだにどうしようもなく不器用で、怖がりで、ダメなところだらけだけど、
たくさんの人に親切にしてもらっていろんな経験をさせてもらったし、
返しきれない恩を、この人生を通して返していきたい、いろんな人に送っていきたいと思っている。
ぼく自身が、自分のやりたいことに素直に突き進み、たくさんの人と一緒に笑いながらそれを実現していくことが、恩返しになるんじゃないかと思っている。
だから今日も、一歩一歩ていねいに、楽しく前に進んでいく。
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