田舎暮らしが「ゆるふわ」だと思ったら大間違い?ヒビノケイコさん、小倉ヒラクさんが語る移住生活のリアル。 #もとくら

12月10日。これからの暮らしを考えるメディア「灯台もと暮らし」のリアルイベント

「灯台もと倶楽部」第1回に行ってきました。

Todai motokurabu1

参考:灯台もと倶楽部 第1回「小倉ヒラク×ヒビノケイコ対談〜これからのローカルとデザインの関係〜」

 

「ウェブメディアだけでなく、リアルの交流の場を!」ということで企画された今回のイベント。

「地方」「発信」などに関するおもしろい話が盛りだくさんでした。

 

特に「地方移住へのギャップ」の話がおもしろかったのでご紹介します。

ゆるふわ目指してきたら、やられるぜよ!!

 

 

登壇者は「地方に移住した4コマエッセイスト、発酵デザイナー」

その前に、まずは登壇者のプロフィールを簡単にご紹介。

 

4コマエッセイスト ヒビノケイコさん

Hibino san01
photo by http://hibinokeiko.blog.jp/archives/24604590.html

4コマエッセイスト・グラフィックファシリテーター。

約10年前に京都から高知の山奥に移住。

自然派菓子工房ぽっちり堂オーナーをしつつ、作家・講演活動中。

 

高知県嶺北地方から「新しい時代に必要な視点」を日々発信中のヒビノさん。

ぼくもヒビノさんのブログが好きで、毎日読んでいます。

 

参考: ブログ「ヒビノケイコの日々。人生は自分でデザインする。 」

 

 

発酵デザイナー 小倉ヒラクさん

Hiraku san01
photo by http://mi-journey.jp/foodie/9365/

発酵デザイナー。2015年に山梨県に移住。

「見えない発酵菌たちのはたらきを、デザインを通して見えるようにする」ことを目指して発酵を学びつつ、

全国の醸造家たちと商品開発や絵本・アニメの制作、ワークショップを開催中。

 

菌が大好きヒラクさん。

アカデミックな視点と、歯に衣着せぬトークでイベントを盛り上げていきます。

 

参考:ウェブサイト「hirakuogura.com | 発酵デザイナー、小倉ヒラクのサイト

 

 

 

そして、モデレーター(司会)は、鳥井弘文さん。

Torii san01
photo by http://hibinokeiko.blog.jp/archives/44549862.html

株式会社Wasei代表。東京在住。

新しい時代の生き方やライフスタイルを提案するブログ「隠居系男子」を運営中。

2015年1月に、これからの暮らしを考えるウェブメディア「灯台もと暮らし」を運営開始。

 

隠居系男子の鳥井さん。

ニュートラルな視点で、イベントを進行していきます。

 

 

 

一見ゆるふわに見える登壇者たちですが……

 

ウェブ界隈で注目されている3人のイベント。

ヒビノさんとヒラクさんには初めてお会いしました。

 

プロフィール写真やブログの文体からは「ゆるふわ」な感じが漂っていますが、

実際に会ってお話を聞いてみると……全然ゆるふわじゃありませんでした!

 

むしろマッチョすぎる!!!(性格や生きる力がっていう意味で)

 

 

 

 

 

 

トークイベントでこんな話が出たんです。

 

 

カフェ経営は、ゆるふわじゃない。

 

鳥井さん:

以前ヒビノさんがブログで書かれていた「田舎には、コーヒーとうどんのお店が多い」という内容の記事について、もう少し詳しく教えてください。

 

ヒビノさん:

田舎にはコーヒーとうどんを両方出すお店が多いんです。なぜかというと、田舎には店が少なくて、一つの店に対しての要望が広いからなんです。ただ、何でもかんでも要望を受け入れればいいわけではありません。(中略)「田舎でカフェ経営」ってイメージはゆるふわだけど、ちゃんと地に足をつける必要がある仕事なんですよ。肉体労働が多くて、同時に経営視点も必要。意外と大変な商売なんです。

 

 

ぼくもカフェ経営いいなあって思ったりしますが、そのイメージってかなりゆったりとしたものでした。やっぱり優雅に見える生活も、水面下でふんばっている部分があったり、そこに至るまでの過程があったりするんですね。ゆったりとした生活をするには、ちゃんと仕組みを考える必要がありそうです。

 

 

宿の成功条件は、「オシャレ」ではない

 

鳥井さん: コーヒー・オーガニックだけでなく、うどんとか意外なローカルな視点があるのはおもしろいですね。ヒラクさんのゲストハウスの視点も似ている気がするのですが、いかがでしょうか。

 

ヒラクさん:

以前ゲストハウスをやっていたときに、「旅館の本質って何だろう」というのを考えていました。いい宿の絶対条件は「オシャレ」……ではないんです。それは、「掃除が行き届いていること」なんです。

例えば、枕に髪の毛が一本も落ちていないことです。

(中略)

最終的には口コミ。風通しのよい場所である必要があります。

オシャレなどの表面的な盛り上がりではなく、しっかり掃除するとかそういうことが必要なんです。

 

いい宿の条件は、オシャレさではなく、掃除が行き届いていることだというヒラクさん。

目先の評価だけを追ってしまうのは、怖いですね。

 

 

「逆境フェチ」な人が田舎暮らしには最適?

 

鳥井さん:

カフェやゲストハウスの経営について、 認識のちがいがある人が多いかもしれませんね。

東京の人は地方の「ロハス」なイメージに憧れがあると思うのですが、実際はどうなんでしょうか?

 

ヒビノさん:

田舎ではたくましくないと生きていけません。

新しく何かを生み出すことに燃える人、逆境フェチの人には合ってると思いますよ。

日々は穏やかに暮らしたいけど、想定外のことが次から次へと起こってきますから。いいことも悪いことも。

 

 

ヒラクさん:

逆境フェチの人のほうがおもしろいですよね。地方では、クニづくりができるから。

会社づくりをするよりおもしろいと思いますよ。

 

逆境フェチ!このトピックでかなり盛り上がりました。

地方移住は、「ラクしたい」という人には厳しく、

「自分で道を切り開いていきたい」という人には楽しいのかもしれませんね。

ぼくはワクワクするなあ。

 

 

のんびり暮らせるのは、裏でめっちゃ筋トレしてるから

 

鳥井さん:

ヒラクさんが豪族2.0にならなければいけないと言っているのはなぜですか?

※豪族2.0とは、サバイバルする力がある人のこと。詳しくはコチラ

 

ヒラクさん:

今まで当たり前だと思っていたことが当たり前ではなくなり、自分たちでやらなければならない時代がくるからです。

丁寧な暮らしに憧れている場合なんかじゃないです。自分で何とかする力、生きる力が必要です。

のんびり暮らせるのには裏側があって、みんなめっちゃ筋トレしてるんですよ。

だから何があっても大丈夫なんです。

 

やっぱそうですよね。外から「いいなあ」って羨んでるだけだと何もわかりませんが、

みんなそのライフスタイルを送るために、いろいろ試行錯誤していたりするんです。

ぼくも会社を辞めたときに、似たようなことを書きました。

参考:「好きなことで、生きていく」は、博打ではない。

 

 

最後に

 

第1回「灯台もと倶楽部」。いろんな話題で盛り上がりましたが、ぼくは上にピックアップしたような「地方移住へのギャップ」が特に興味深かったです。

 

高知に移住したいと思っているんですが、ギャップをなくすためにとりあえず1か月住んでみようかな。

 

 

★★★

 

ちなみに、「灯台もと倶楽部」は終始和やかでとってもステキな雰囲気でした!

参加されたかたの感想はコチラ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

会場の上野いいオフィスはオシャレだったし、

フードケータリングMOMOEさんのご飯は超おいしかったし(おにぎり一瞬でなくなって食べられなかった!泣)

ドリンクユニットUchilaさんの飲み物も超おいしかったです(ラムココアとか自家製梅酒とか!)

ぼくも今度イベントやるときはお願いしようかなあ。

     

次回「灯台もと倶楽部」は、12月18日の大忘年会!

  Todai motokurabu2
 
次回告知まですると、灯台もと暮らしの回し者なんじゃないかと思われそうですが、
一読者、一ファンの立場から告知します笑。
 
次回は、12/18に大忘年会!灯台もと暮らしの特集で登場した岩手県遠野市のかたがたが登壇するそうです。
 
12/11現在、まだ若干席に余裕あるので、行こうかなと思ってる人はお早めに。ぼくも行く予定ですー。
 
編集長佐野さんの話聞けるの楽しみ。
 
詳しくはコチラ。
参考(Peatix):灯台もと倶楽部スペシャル 2015大忘年会開催! with岩手県遠野市で暮らすみなさま
 
参考(鳥井さんブログ): 「灯台もと倶楽部スペシャル 2015大忘年会開催! with岩手県遠野市で暮らすみなさま」を開催します。
 
 
★★★
 
ちなみに今回の第1回トークイベントは、雑誌TURNSの連載で鳥井さんがヒビノさんにインタビューをしたことがきっかけになったそうです。
 
その雑誌はコチラ。「地方で情報発信するコツ」や「男性と女性の移住感のちがい」について書かれているので、興味あるかたはぜひ。
 

 
コチラはヒビノさんの書籍。 ぼくは購入して、サインしてもらっちゃいました。へっへっへー。 ほっこりしたいときに読もうっと。

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