「人が旅をして、新しい土地の風景を自分のものにするためには、誰かが介在する必要がある」という星野道夫さんの言葉に賛同します。

旅ってそうですよね。

 

誰かが介在することで、旅は豊かになる

きっと、人はいつも、それぞれの光を捜し求める長い旅の途上なのだ―。1996年、カムチャツカで熊に襲われて世を去った著者が残した、最後のメッセージ。過酷な自然に生きる人間や動植物、そして極北の大地に注がれたまなざし。人生の豊かさとは、人間の幸とは、いま改めて我々に問いかける静かな声がここにある。

 

写真家として活動していた星野さん。

遺稿集「長い旅の途上」にこんな言葉が記されていました。

※太字はぼくがつけたものです。

 

人が旅をして、新しい土地の風景を自分のものにするためには、誰かが介在する必要があるのではないだろうか。どれだけ多くの国に出かけても、地球を何周しようと、私たちは世界の広さをそれだけでは感じ得ない。が、誰かと出会い、その人間を好きになった時、風景は、はじめて広がりと深さをもってくる。チンパンジーの研究に生涯をかけたジェーン・グドールを通し、ぼくははじめてのアフリカを垣間見ることができた。

星野道夫 長い旅の途上 より

 

誰かが介在することで、新しい土地の風景が自分のものになる。

ああ、本当にその通りだと思います。

 

 

人との関わりが、その土地を故郷にしていく

 

ぼくもアフリカを旅していたときに、同じことを感じました。

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ルワンダでは、現地のバーに1か月寝泊まりさせてもらい、

住み込みのコックさん、バースタッフ、バンドメンバーたちと

同じ屋根の下で寝食をともにしていました。

 

カタコトのルワンダ語や英語で、他愛のない会話をする毎日。

「アマクル?(元気?)」「ニメーザ(元気だよ)」

「ムラホ(やあ)」

「ムラコゼ(ありがとう)」

 

親しくなってくると、言葉の意味自体がわからなくても

自然と会話や気持ちのやり取りができるようになりました。

 

週末はバーでバンドメンバーのパフォーマンスがあったので、

混ぜてもらって、一緒にセッションしました。

 

バーに泊めてもらいながら、各地の学校や孤児院にダンスを教えに行く毎日。

あっという間の1か月でした。

 

★★★

 

ぼくがルワンダから出国する日、

バースタッフのみんながサプライズでパーティーを開いてくれました。

 

「バーのほうに来て」と言われてバーに行くと、

そこにはバー名物でぼくの大好きなブロシェット(くし焼き)とジュースが。

 

停電中だったので、ろうそく明かりを囲んでみんなで話をしました。

そして、一人ひとりぼくにメッセージを伝えてくれました。

 

「あなたは私たちの家族なんだから、いつでも気楽に帰ってきていいんだよ」

そんな言葉をかけてくれて、思わず目頭が熱くなりました。

 

ルワンダは第二の故郷です。

それは、彼らがいたからです。

 

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ほかの国でも 、人との関わりが、その土地をぼくになじませてくれました。

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好きな国、そこには人との忘れられない思い出があります。

 

日本の地方移住も同じなのではないか

 

世界一周から帰ってきたぼくは、いま日本の地方への移住を考えています。

先週は、群馬県の安中市に行ってきました。

 

インドで出会った旅人たちの地元です。再会しました。

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きっと地方移住も、人との縁、関係性で決まっていくんだろうな、と思います。

 

 

おしまい。

 

 

日本にいると、Kindle化されていない本もドンドン買って読めるからいいですね。

下記、買いました。村上春樹の本すぐ読めるとか最高すぎる。

 

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ごめ(中込孝規)
「世界とつながるダンス教室」代表。 世界一周をしながら、1万人以上の子どもたちにダンスを教えた。現在は、講演やダンスワークショップ、日本と海外の子どもたちを中継でつないだダンス交流会など、様々な活動をしている。

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