4月に日本を出てからもう9か月が経過した。
すっかり旅のベテランになったと言えるだろう。
途中でほんの少し4か月だけ日本に帰国していたことは目をつむっていることにする。
今日は私の旅のベテランっぷりを紹介していく。
今インドのバラナシからデリーへ移動しているところだ。
旅の初心者は何も考えずに電車で移動してしまうだろう。
しかし私は違う。飛行機での移動だ。
セールで3000円だったから、電車でちょっといい席をとるより安い。
電車移動がインドの醍醐味だって?お腹弱いし頻尿だからムリ。
そして今日、旅で初めてバックパックを背負った。
キャスター付きだから今まで転がしてきたけど、バラナシで転がしたら牛のドロッピング(うん◯)だらけになってしまうからだ。
4月には重くて背負えなかったバックパックがいつの間にか背負えるようになっていた。
体が鍛えられ、且つ荷物も軽量化されているからだろう。
荷物は必要最低限に。旅のベテランなら当然である。
だてに一週間同じパンツや靴下をはいているわけではない。
言っておくが私はきれい好きの潔癖症である。
ただし、バラナシでは服は洗ったほうが汚くなるのだ。
バラナシの空気にさらされて臭うし、寒いし曇ってるからいつまで経っても乾かない。
「あの服が乾いたらこの宿を出ます」
そんなキザなことを言っていた旅人が結局3週間も滞在していたのを私は知っている。
ちなみに私はシャンプーも石鹸も持っていない。今流行りの湯シャン(※)を採用している。
※お湯のみでシャワーすること。
最近は、髪にワックスをつけずともワックスをつけたような仕上がりである。
さすがは旅のベテランだ。うむ。
これから海外でぼくと会う人がこのブログを読んでいないのを切に願うばかりだ。
再度強調しておくが、私はきれい好きである。
さて、脱線してしまったが、話を元に戻す。
そうだ、バラナシからデリーに行く話だ。
車でバラナシの空港まで送ってもらうが、乗ってすぐに車酔いになった。
バックパックを初めて背負ったとかどうでもいいことを携帯にメモっているからである。
ベテランもたまには失敗する。
バラナシに沈没していて3週間ぶりの車移動だったからつい油断した。
そして、車はさながらマリオカートのレース状態。
人を避け、牛を避け、対向車を避け、クラクションを鳴らし続けながら、急カーブもなんのその、猛スピードで進んでいく。
余計気持ち悪くなるからやめてくれ。
そして、なんとかバラナシの空港に到着した。ここでもさまざまな難関が待ち受ける。
まずは、チェックインカウンター。しきりにファイブサーティー、ファイブサーティーと言ってくる。
どうやら飛行機が2時間半遅れており、5時半に出発するようだ。
ほかは荷物をほにゃららしろとか、はにゃららをへにゃららしろとか言っている。
インド人の英語は、インドなまりがひどくて、ほとんど何を言ってるかわからない。
そういえば、ベトナムで会ったベトナム人の英語もベトナムなまりで全然わからなかったし、
タイで会ったアメリカ人の英語もアメリカなまりで全然わからなかった。
まったく困ったものだ。
他にも空港内で様々な難関があったのだが、いい加減話が長過ぎるので割愛する。
結局4時間遅れで飛行機は無事に出発した。
離着陸のときは毎回寝ることにしている。でも大体寝られない。
そこで祈る。
「まだ死ぬわけにはいかないんだ!無事に飛んでくれー!」と。
旅のベテランだって飛行機は怖い。これは健全な思考である。
5年間世界を放浪してたYくんは、飛行機まったく怖くないと言っていたが、それは逆に大丈夫なのかと心配になる。
デリーに着いた後も、宿までの道に迷い、予想外に時間をくう。
人に道を聞いてもみんな違う道を教えてくれる。
というか聞き直すと、1回前と違うことを言い始める。
お前今さっき右だって言っただろ。
そんなこんなで半分泣きながら、それでもなんとか深夜にデリーの宿に到着した。
宿のスタッフに「遅かったですねー」と言われて
私はこう答えた。
「まあ、インドですからね」
旅のベテランは何事にも動じないのである。
目次
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旅のベテランさんでも食中毒になっちゃいますよね。
生き生きしてる記事だなぁと思って読み返しちゃった^^
ああ、この記事なつかしいなあ笑。ありがとう。旅のベテランだからこそ、食中毒になっちゃったみたいなところあるよね。旅のベテランだからこそ、ホームシックにもなるよね。