100兆ジンバブエドルっていくら?|ハイパーインフレの国ジンバブエでのお金の使い方。

こんにちは。中込(@nakagome63)です。

アフリカのジンバブエに来て、10日が経ちました。

ジンバブエというと、

「あーあのハイパーインフレの国でしょ?」

「10兆ジンバブエドルとかが使われているところでしょ?」

というイメージの人が多いようです。

実際、ジンバブエに来る前のぼくがそうでした。

だって、「ジンバブエ お金」とか「ジンバブエ ドル」で

検索すると札束抱えて買い物をしている衝撃画像が出てきますから。

実際、ジンバブエではどのようにお金が使われているのか。

今日は、ジンバブエのお金事情を紹介していきます!

※2015年2月現在。

これが噂の100兆ジンバブエドル!!!

はい、これが本物の100兆ジンバブエドルです。

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裏面にはヴィクトリアの滝と水牛のモチーフ。

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左から順番に、

1ドル、5ドル、10ドル、20ドル、100,000,000,000,000ドル(100兆ドル)!

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さて、 この100兆ジンバブエドル、一体いくらなんでしょうか。

発行された当初(2009年)は、約3万円程度だったそうです。

しかし、さらにインフレは加速し続け、、、

最終的には100兆ジンバブエドルで、0.3円ほどの価値しかなくなってしまったそうです!

現在、ジンバブエドルは使用されていません。

そう、ジンバブエドルはもう使えないんです!

ただのお土産になりました。

ジンバブエ内のお土産屋で100兆ジンバブエドルは、3.5USドルくらいで売られています。

上の5枚セットで7USドルくらい。

かつては実際にお金として使われていたものなのに。

Amazonでもジンバブエドルは売られていますよ。

使えませんけど。

ジンバブエで使われている通貨

では実際には何がお金として使われているのか。

1ドル以上はUSドル札、1ドル未満は南アフリカのランドコインが主流です。

そう、お札とコインでそれぞれちがう国の通貨が使われているんです。

1ドル以上は、USドル札が使用されます。

ただし、汚いものがほとんどで、ジンバブエ外では使用できないことが多いようです。

写真のドル札はまだきれいなほう。

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こちらが南アフリカのランドというコイン。

10ランドで1ドル換算です。

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でも、ジンバブエで使われる硬貨はランドだけじゃないんです!

5ランドのバスに乗って、1ドル札を出したらこんなおつりが返ってきました。

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ボツワナの2プラ1枚と、南アフリカの1ランド1枚と、どこかの国の50セント4枚。

これで5ランド分らしい。もうなんでもあり。

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さらに、つい最近2014年12月に

ジンバブエのコインが発行され始めました。

それがこちら、ジンバブエボンド。

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スーパーで買い物したときに、おつりで渡されたのですが、

一般にはあまり流通していません、このジンバブエボンド。

というか、自国通貨への信頼が全然ないので、

スーパー以外で使おうとすると、拒否されることもあります。

なんてことだ。

お金の使い方

お金の使用例をご紹介します。

コンビ

ジンバブエでの移動に欠かせない乗合バス。

市内移動で大体5ランド程度です。

バスに乗り、周りの人が取りまとめの人に支払い出したタイミングで払うと安心です。

5ドルとか10ドル札しかないと拒否されることが多いので、

小銭か1ドル札を準備しておきましょう。

小銭はランドが主流ですが、ボツワナプラも大抵使えます。

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ちなみに、お金は後ろからバケツリレーのようにして渡していきますよ。

おつりもなるべく乗客間でやりとりしてから、取りまとめの人に渡します。

なんだか難しそうな感じもしますが、

声をかけるか、オロオロしていれば(笑)、

周りの現地人が助けてくれるから大丈夫です。

スーパー

多くのお店では、買い物袋は有料です。

会計する時に「プラスチック プリーズ」と言えば追加してくれます。

だいたい10から20ランドです。



最後に

以上、ジンバブエのお金事情でした。

いろんな国の通貨がここまでごちゃ混ぜになっている国は

珍しいんじゃないでしょうか。

ハイパーインフレの末に、自国通貨が使えなくなったジンバブエ……。

日本だってそうなる可能性はありますよね。

追伸:ジンバブエドルは、Amazonで購入可能です!実物を見たいかた、人に見せたいかたはどうぞ!

100兆ジンバブエドルはコチラ

ジンバブエのハイパーインフレについての本は、コチラ!

読んでいただき、ありがとうございました!


ごめ(中込孝規)
「世界とつながるダンス教室」代表。 世界一周をしながら、1万人以上の子どもたちにダンスを教えた。現在は、講演やダンスワークショップ、日本と海外の子どもたちを中継でつないだダンス交流会など、様々な活動をしている。

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