差別はいけないと思っていた。でもアフリカに来て、差別をしている自分がいた。

こんにちは。中込(@nakagome63)です。

「差別なんてなくなればいいのに」

「みんな一緒で、みんなちがう、それだけでいいじゃないか」

今までそう思っていました。

でも、アフリカのジンバブエに来て、

自分も差別をしている一員だと気づきました。

ショックでした。

今日のブログは、楽しい話ではありません。

不快に思う人もいるでしょう。

でも、書きました。

誰の中にも差別的な感情は潜んでいると思います。

★★★

アフリカのジンバブエ。

のどかで陽気なのは一つの側面にすぎません。

人種差別政策の歴史があったからか、

街にいると黒人と白人がお互いにバカにし合っているのを見かけます。

黒人と白人だけではありません。

ぼくもジンバブエの街を歩いていると

「チャイナ!チャイナ!はははは!」

とバカにされることが結構あります。

これ、めちゃくちゃムカつくんですね。

でも気づいてしまったんです。

「コリア!コリア!」と言われるより、「チャイナ!チャイナ!」と言われるほうが

イラッとしている自分に。

中国に対しては、「あいつらと一緒にされたくない」という差別的な意識が

自分の中にあることに気づきました。

中国に行ったことすらないのに。

テレビで見た中国人のイメージがいつの間にか自分の中に強くあることに気づきました。

人の気持ちを考えない中国人。

日本でブランド物やお菓子を買いあさる中国人。

など。

実際にジンバブエに向かう飛行機で会った中国人の団体は、

機内でつばを吐いたり、大声でフライトアテンダントを罵倒したりして、横柄な態度をとっていました。

それが中国人のすべてではないでしょうし、その人のすべてでもないでしょう。

ただ、自分の中にもとからあったそういう中国人のイメージが強く、

「あいつらと一緒にされたくない」と思うし、

「チャイナ!」と言われるとイラッとする自分がいます。

いつの間にこういうイメージがついてしまったんだろうと怖くなりました。

■■■

ジンバブエの人に対してもそうです。

ジンバブエ人の女性は、ほとんどがカツラか坊主です。男性は坊主です。

なぜなら、髪の毛のクセが強く、伸ばすことができないから。

もちろん肌は真っ黒です。

明らかに日本人とはちがうし、

今まで出会ったアジア系の人とのちがいを感じます。

どこかで優越感を感じている自分がいました。

自分の中に差別的な意識があるんです。

■■■

「なんで差別なんてするんだ」

って他人事のように考えていましたが、

実は自分も差別をしている一人でした。

無自覚って一番タチが悪い。

この差別的な感情は簡単には拭えないと思います。

旅行をしてても、なくならない。

信頼し合える関係ができて、友だちのようになって、

初めて解消されるんだと思います。

世の中は無自覚な差別で溢れている。

まずは自分の中にある差別的な感情を自覚することから始める必要があると思いました。

※「黒人」「白人」という表現自体が差別的で、「アフリカ系の人」「ヨーロッパ系の人」という言葉を使うべきかもしれませんが、実際に行われているのは「黒人」「白人」差別だと思うので、そういう表現を使いました。

今、暖かい日差しの中、ジンバブエの人たちの温かさにふれて、一緒に笑っていて、こうやって段々自分の中の差別的な感情がなくなっていくといいなと思いました。

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ごめ(中込孝規)
「世界とつながるダンス教室」代表。 世界一周をしながら、1万人以上の子どもたちにダンスを教えた。現在は、講演やダンスワークショップ、日本と海外の子どもたちを中継でつないだダンス交流会など、様々な活動をしている。

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2 件のコメント

  • はじめまして!
    いつもブログ拝見しています。
    私も一人旅をしている最中なのですが、やはりネパールやエジプトにいた時、街を10mもあるけば何人もの人に”ヘイ!チャイニーズ!”と叫ばれ、その度にイライラしてしまっている自分がいました。
    旅で出会った中国の友達は皆いい人ばかりで、個人単位では大好きな人たちばかりなのに、国単位、団体でみた途端、どうしても好きになりきれずにいます。
    ただ、ある中国の女の子と、”嫌いあってるのは上の世代やメディアやネットだけだよね”と笑い合いながら仲良く話せた時、このような体験を積み重ねていくことで、いつの日か、100%じゃなくてももっとポジティブな感情を持てるようになれるかなと思いました。

    あと、オーストラリアの旅人にはこう言われました。
    私たち日本人がニーハオ!チャイニーズ!と言われるのは、ヨーロッパの人が、仮に英語圏じゃなくても(伊西仏独とか)ハロー!と話しかけられるのと一緒だから気にすんな、と。
    確かに、私たちから見たら欧米系の人は見分けつかないし、人口的に中国人が圧倒的に多いので、しょうがないことなのかなと腑に落ち、それ以来気にしなくなりました。

    長々とすみません。
    共感したのでついコメントしてしまいました。
    ちなむと最近発覚したのですが、どうやら私、中込さんのサークルの後輩のようです。
    どこかでお会いできればと思っていました。
    こんなところでぶっちゃけてすみません。
    ストリートダンス、いつも応援してます!

    • あやかさん

      コメントありがとうございます。
      とてもうれしいです。

      そうですね、自分自身の体験の積み重ねで、もっとポジティブな感情をもてるようになったらいいですよね。
      ぼくもあやかさんみたいに、もっといろんな人と接していく必要があるなあと思います。

      同じサークルなんですね!
      ぼくはかなり自由気ままなルートの旅なので、
      よかったらFacebook(https://www.facebook.com/takanori.nakagome)かTwitter(https://twitter.com/nakagome63)に連絡ください。
      うまくルート重なれば、ぜひ会いましょう。

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