ジンバブエにいるボクが日本の小学生に伝えたいこと。|田中誠也×中込孝規

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世界一周をしている間、世界各地から奈良県の小学生たちとビデオレターのやり取りをしていました。ちょうど1年前の2月。ぼくはアフリカのジンバブエにいました。

そのときに撮って送ったビデオレターを見つけたので、文字に書き起こしました。よかったらご覧ください。

一年前、ジンバブエにいたボクが日本の小学生に伝えたかったこと。このブログを読んでくれるかたにも何か届いたらうれしいです。

 

ジンバブエでITの先生をしている友人と対談形式で話しました。

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田中誠也 Webデザイナーを目指す元SE、現在はアフリカの大学でIT教師として勤務中。大阪出身、ジンバブエ在住。誰かのために、自分のために、やりたい事をやり続けています。

 

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中込孝規 教育系企業で小学生向け事業に4年間従事。退職後、1年半のダンス世界一周の旅に出る。昨年2月当時はアフリカのジンバブエにいた。今は、日本全国で講演やダンスのワークショップをしています。

 

 

アフリカのジンバブエからこんにちは

 

田中: こんにちは、みなさん。アフリカで先生をやっています。田中誠也と申します。

中込: こんにちは。中込です。

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中込: アフリカまで来ました!イエーイ!

田中: あ、そうか(子どもたちは)知ってるのか!ごめのこと。

 

田中: 俺のこと知ってるかな?覚えてへんのちゃうかな?1年前くらいにソーラン節の動画を送ったんだけど。まあ……。


中込: ちなみに今いる国は、アフリカのジンバブエです。

田中: あ、そっからやね。ここは、アフリカのジンバブエです。


田中: インタビュアーから何か聞いてもらおうか。

中込: はい、お願いします。

 

大人でも知らないことがたくさんある

ーーそうですね。まずは、ジンバブエに来た理由と、ジンバブエという国について簡単に教えてください。

田中: ぼくはそうですね、外の世界を見てみたいと思ったから、あとは自分の力がどこまで世界に通用するのか試したかったからジンバブエに来ました。

前は日本で社会人として働いてたんですけど、実は大人のぼくたちもまだまだ知らないこといっぱいあって。全然知らないことがいっぱいあります。もっと、もっともっと世界のこと世の中のこと知りたいなと思っていました。

来てみたら海外は日本とは全然ちがう環境です。英語も話さないといけないですし。日本ではすぐにコンビニに行っておしいもん食べられるけど、こっち来たら食べられないし、水も出ないし電気も来ません。

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炊きたてのご飯だけですごく幸せ

田中: ジンバブエに来てよかったって思うのは、自分の価値観がすごく変わっていくのが感じられたことです。例えば……今ジンバブエに来て一年たったんだけど、この前初めてお米炊いて食べたんですよ。ごめ(中込)と一緒に食べたんだけどさ、めちゃくちゃうまかったよね!?

中込: おいしかった!おいしかった!笑

田中: そう、炊きたての白いご飯だけですごく幸せを感じられるっていうそれだけでね。なんか来てよかったって思える。

中込: 笑

 

英語はひとつの言葉でしかない

ーー中込さんが旅をしててよかったことは何ですか?

中込: 旅しててよかったことは二つあって、一つはさっきせいやくん(田中)が言ってたみたいに、自分の中で価値観が本当に変わったことです。

海外に来る前は、英語がすごい大事だと思ってました。英語ができたら世界中の人とコミュニケーションがとれるんだと思ってました。

でも、海外に来たら英語って一つの言葉でしかなくって、ベトナムではベトナム語をみんなしゃべるし、インドネシアではインドネシア語をしゃべるし、ジンバブエではショナ語っていう言葉をみんなしゃべってるし。それぞれの国の言葉があって、その現地の言葉もすごい大事だし、さらに言えば言葉がなくっても、感情が伝わったり伝わってきたりして仲良くなれるんだなってわかりました。それが一番大きな変化で、だから旅してきてよかったなって思います。

 

田中: ごめすごいよね。本当に。現地の言葉知らんのに、どんどん話せて。

中込: ははは笑

 

世界中の人と友だちになれる

中込: 旅してよかったなって思うことのもう一つは、本当に世界中の人と友だちになれるんだってわかったことです。もともと海外に来る前は韓国人の友だちが一人いただけで、ほかに日本人以外の友だち誰もいなかったんですけど。いろんな国に行ったらその国でいろんな人と友だちになって。ダンスやってる人もダンスやってない人も。本当に世界中に友だちができたのが、旅してきてよかったなって思うことです。

 

アフリカにも高層ビルは建っている

ーーアフリカってすごい遠くて未知の場所ですけど、来てみてイメージ変わったことって何かありますか?

田中: ぼくは今このジンバブエのハラレっていう首都にいるんだけど、前ごめ(中込)には言ったと思うけど、アフリカのイメージって広大な大地!サファリの象!とかじゃん。

中込: まあ今は結構広大なところにいるけどね笑

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田中: 今すごいいい(景色の)場所にいるんやけど、本当にぼくらが今ジンバブエで住んでるところって高層ビルが建ってて、オシャレな人もいっぱいいて、全然日本と変わらない部分もありつつ、でもやっぱし一方でこういった広くて素晴らしい景色があったりするのが、ね。イメージとちがいました。

 

アフリカにも普通の暮らしがある

中込: ぼくの場合はそもそも、アフリカに本当に人がいるんだっていうところから。アフリカって、テレビの中の世界みたいなイメージだったから、来てみたらやっぱり本当に街があるし、人がいるし、本当にアフリカってあるんだなっていうのが、自分の感覚が変わったことです。普通の暮らしがそこにあるっていうのを肌で感じました。

 

知ろうとするのか知らないままにするのかでは全然ちがう

ーー最後に、日本の子どもたちにメッセージをお願いします。

田中:最初にも言ったけど、やっぱし俺も大人も子どもも知らないことがいっぱいで、それを知らないままにするのか知ろうとするのかで全然ちがうと思います。

例えば福島の大震災のこと。ぼくは実際ジンバブエに来る前に福島に一回行ったんやけど、実際に行ってその場の人と話して、話すことによってもっと知ることができたんよね。その土地で何が起きたのか、その人がどういうことを考えていたのか。

ただそれを知っても、何も変わらないよ。結局。何も変わらないけど、知ったことで自分の気持ちは変わりました。ぼくは今ボランティアとしてジンバブエに来てるんですけど、人のために何かしようって思うのなら、まず知ることが大事だなって思います。

知ろうと思ったら、ぼくみたいに、今の環境から出ること。ぼくは完全に日本から世界ジンバブエという真逆の場所に来て、もう何も知らない状態で来て、肌で感じようと思って、でぼくの中でいろいろ価値観が変わって、それがスタートになって、何かやりたいなっていう気持ちになりました。

人のために何かやりたいっていうスタートなのかな。そういう気持ちをみんなにももってほしいなと思います。

 

できないことなんてない。どんどん挑戦しよう。

中込:ぼくが伝えたいことは、できないことってないんだなっていうことです。ぼくはもともと海外に来るのがすごく怖くって、だから今まで全然来れなくって。でも実際に世界一周しようと思って仕事を辞めて海外に来たら、やっぱりなんとかなるし、やるって決めたらいろんな人が協力してくれるし。

だから本当にできないってあきらめちゃうんじゃなくて、やりたいことはどんどんやってみたらいいんじゃないかなって、あとやりたいことはどんどん人に言って協力してもらったらいいんじゃないかなって思います。だからやりたいことにどんどん挑戦してください。

以上です!

 

田中&中込 バイバーイ!!!

 

実際の映像はコチラ。

 

ちなみに、小学生たちの感想は、「風がうるさい」でした笑。

 

 

おしまい。

 

 

【おまけ動画】

ジンバブエの絶景をバックにガチで踊ってみた

 

子どもたちと踊ってみた

 

路上で踊るとこうなる

 

 

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ごめ(中込孝規)
「世界とつながるダンス教室」代表。 世界一周をしながら、1万人以上の子どもたちにダンスを教えた。現在は、講演やダンスワークショップ、日本と海外の子どもたちを中継でつないだダンス交流会など、様々な活動をしている。

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